③シュリンプの混泳について

淡水シュリンプの種類

観賞用小型の淡水シュリンプを大きく分けると、ビーシュリンプとミナミヌマエビのグループの2つになります。人気があるのはビーシュリンプグループですが、飼育し易いのはミナミヌマエビグループです。コケ取りもミナミヌマエビのグループが優れています。

< ビーシュリンプグループ >
◆ゼブラシュリンプ(ゴールデンアイ、ブラックダイヤも同じ)

飼育難度:★★★☆☆ → 高い
繁殖難度:★★★★☆
理想水質:pH=6.5~8.0、GH=7程度以上、TDS=500ppm以下
繁殖タイプ:大卵型
水温上限:28度

※注意: ゼブラ→ゴールデンアイ→ブラックダイヤという固定方向なので、これらを交雑させてしまうと先祖がえりを起こし、金目消失&色薄に戻っていく。pHもGHも高めで飼育すると色が濃くなります。水質的に大磯砂や溶岩石育がマッチ

◆ビーシュリンプ(レッドビーも同じ)
飼育難度:★★★☆☆ → 高い
繁殖難度:★★★★☆
理想水質:pH=5.5~6.5、GH=5程度以上、TDS=300ppm以下
繁殖タイプ:大卵型
水温上限:27度

※注意: 水質維持がキモになるため、ソイルでの飼育が簡易。バクテリアの活性を促す意味でも、エアレーションは強めの方が良い。水流は意外と気にしない。少々の水流なら器用に泳ぎぐ

◆シャドーシュリンプ(レッドシャドーも同じ)
飼育難度:★★★★☆ → 高い
繁殖難度:★★★★☆
理想水質:pH=5.2~6.0、GH=5程度以上、TDS=250ppm以下
繁殖タイプ:大卵型
水温上限:27度


< ミナミヌマエビグループ >
◆ミナミヌマエビ
飼育難度:★☆☆☆☆ → 高い
繁殖難度:★☆☆☆☆
理想水質:pH=6.0~8.0、GH=3程度以上、TDS=350ppm以下
繁殖タイプ:大卵型
水温上限:34度

※注意 :現在市場に流通している「ミナミヌマエビ」は、厳密には「シナヌマエビ」と言って中国から来た外来種です。既に各地に放流されてしまっており、生態系にも影響が出ていますが、事実上「シナヌマエビ=ミナミヌマエビ」となっている

◆レッドチェリーシュリンプ(レッドファイヤーシュリンプも同じ)
飼育難度:★☆☆☆☆ → 高い
繁殖難度:★★☆☆☆
理想水質:pH=6.0~8.0、GH=3程度以上、TDS=350ppm以下
繁殖タイプ:大卵型
水温上限:34度
■ ミナミヌマエビからの派生種
レッドチェリーの濃赤固定がレッドファイヤー。飼育・繁殖ともに非常に容易で、ミナミヌマエビ同様魚との混泳でもじわじわ増えて行くケースが多い。単独飼育ならあっという間に爆発的に増える

※注意 :水質・水温の適応範囲も非常に広く、特に気を使う点はないので底床はソイルよりも砂利の方がお勧めである。無換水飼育をするならソイルである。
また、濃い色の底床材を使用する方が、赤の発色が濃くなりやすい。

■ シュリンプの交雑について
下記のグループで同じグループに属しているもの同士は交雑の可能性がありますので、混泳させる場合はご注意を。

< ビーシュリンプグループ >
ビーシュリンプ、レッドビーシュリンプ、シャドーシュリンプ、レッドシャドーシュリンプ、ゼブラシュリンプ、ゴールデンアイシュリンプ、ブラックダイヤシュリンプ

< ミナミヌマエビグループ >
ミナミヌマエビ、レッドチェリーシュリンプ(レッドファイヤーシュリンプ)、イエローチェリーシュリンプ、インドグリーンシュリンプ、ゴールデンヌマエビ、ジャパンブルーシュリンプ、スノーホワイトシュリンプ